あさはかなふかぼり

あさはかなふかぼり

みみさんというすごい変な人のはなし-本編-

序章http://kesidayo.hatenablog.com/entry/2018/03/24/203007

▲このつづき

 

 

 

みみさんは、コーヒーが大好きで

淹れるのも上手。

 

そして、お住まいのまどからみえる景色が素晴らしい

そんなことを

テレビでは、紹介されたんだ。

 

ただ、テレビで紹介されないとこで

ひたすら変な人だった。

 

まず、想像を絶して

テンションが高すぎる。

体調わるそうにしてるのをみたことがない。

朝起きたときから寝るまでずっとあのテンションなんだろうか。

あと、ひとなつこすぎるし

思ったことは全部くちから出てるし、なんせ思ったことが全部でてるわけだから毒も多いんだけど

不思議と毒毒しくはないんだ。

でも毒だけど。

ああ、そうねえ

平野レミさまのテンションに似てるかも。

 

あと、まえのめりすぎるさが異常。

よっしー(←わたしのこと)あの企画いいね

いちばんのりでいくよ

っつって本当に開店前から並んでたり

 

それでいて

センスがよくて

生活も美しくて

それでいてってなんだろう

 

 

そのあとの経緯は、細かいことはちょっとわすれてしまってもいるんだけど、

テレビ出演の次の年あたりかな、

当時すでに、その店のお客様ブログをはじめていたんだけど

おもいついたのが

みみさんに書いてもらおうってこと。

 

みみさんはその頃はまだ

ブログなんてやったこともなかったのに

「なにそれ!ブログ書くなんて芸能人みたいじゃない!おもしろそう!やる!やる!」

と、

やっぱり前のめりすぎる体制で
のってきてくれました。
のりが良すぎる。

※当時は、ブログが流行していたけど

その前時代の日記サイトをひきずったかんじのブログが多く、芸能人のブログがしばしば話題になっていたのです。

 

 

 

 

そっからどんどん仲良くなっていきましたね。

 

最初はあまりの異常テンションにひいたけし

あんまり口がわるいから警戒もしたものだったけど、

みみさんのベースは善意なの。

飛び出すびっくり発言も善意でいってるの。

そっか、だから毒毒しくないのよね。

平凡ないいかたすれば、裏がないの

そんで、愛が溢れてすぎているわりには

サッパリしてて

気にしない力がすこぶる高いの。

この気にしない力って大事。

だけど難しい技。

自分がしっかりあるひとは

だいたいこの力もってるんだけど

わたしときたらぐんにゃぐにゃで

自信のなさといったらそりゃあもうで

それで人の顔色みたいなものがいつも気になってしまうタイプだったので

わたしが当時から、なにかかわったところがあるとしたらこの点かな。

これ、みみさんに影響されて、こころがけていること「気にしない気にしない」

まあ、ときどき顔だすけどね。心がけと本質は違うから。なかなか。

ただ、やっかいな本質が顔出してきたときに

ちがうだろ?ってモグラ叩きみたいにペーンってすることはできるよね。

くよくよしてるときに

みみさんに会ったりして

あ、そうだったわすれてたペーンするの。

とかなったりね。

 

 

印象に残ってるみみさんの言葉

「みみのこと、大好きっていってくれる人はいっぱいいるけど、みみのこと大っ嫌いな人もいるの。

だれにも嫌われなさそうな人っているでしょ?

なにもいわないで穏やかにしていれば誰からも嫌われないの。そういう人は素敵だなって羨ましく思うこともあるけど、みみのことを大好きっていってくれるひとは、そういうみみのことが好きなんだからそれを嬉しく思うの。」

 

 

だんだん、わかってきたときには

わたしはみみさんに依存していたかもね。

信頼していたから、

わたしも媚びたりすることもなかったし

わたしも負けじといいたいことは言ったし

あまりべたべたした関係ではないかもしれない。

 

でも、いつも話をきいてもらった。

まあ、とはいえら少し聞いてくれたかと思うと

すぐにその5倍くらい自分のはなししだすんだ。それもすっげー早口で。

その話しも面白くてね。

 

 

やがて数年あけて

またお客様ブログを書いてもらいはじめた。

いまのイズミディアです。

http://www.selvaselva.com/blog/

 

みみさんは一番の人気エディターで

群を抜いてアクセスが高いんだけど

そこでびっくりしたことがもうひとつあるの。

 

ブログのアクセスの高さについては

偶然発見して読者になった方のほうが多いんだろう。

遠く離れた県にも

あちこち

みみさんブログのファンがいて

この、地方のちいさなショッピングセンターのブログであるにもかかわらず

欠かさず見てくれて、

東京で声をかけられたり

メッセージをくれる方々が存在するくらいなんだから。

それでも

みみさんは、自分のまわりの人みんなに

見てね、見てね

っていってくれるの。

 

エディターのなかには

自分がエディターだってわかられるのが嫌って人もいて、それはその人の価値観だし

それはそれで全くかまわないんだよ

うん、まじぜんぜんいいの!

 

ただ、

みみさんは、

自分に近い人からまず見て欲しがるのね。

なんせ旦那さんが一番のブログファンだというくらい

身のまわりから攻めている。

最初は、やっぱみみさんは面白い人だなー

としか思ってなかったんだけど

あるとき、気づいた。

 

みみさんは

‘’自分のブログ”を、沢山の人に見てもらいたいのは勿論そうだろうけど、同時に

「1人にでも多くのひとに、この店のこと、つたえたい」

って思ってるんだよね。

意味わかりますか?

 

みみさんがいってた

「みみは、みみのブログみて面白いっていってもらえるのも嬉しいんだけど、一番嬉しいのは

みみのブログみて、この店に行きたくなったーって言ってもらえることなの」

 

 

はっ、としました。

 

 

ねえみなさん

みなさんのお店には

こんなにまで、このお店を大事におもってくれるお客様がいますか?

いや、こんなにまで愛情深い人がお客様になってくれたことありますか?

 

前者はたくさんいるかもしれないけど

後者はなかなかいない。

いないよみみさんみたいな人は

みみさんくらいしかいないんだ。

 

 

そんなみみさんが

このブログの舞台であるお店がある

仙台から、ご家族の都合で離れてしまいました。

 

 

最後に一緒にランチにいったときは

大好きなカレーが喉をとおらなかったよ。

多すぎるよ…と言ったけど

「美味しいけど多いよねー♪」って

みみさんはいつもどおりだったよ。

 

 

でも、いまはげんきです。

何故なら、もう少し、

みみさんのブログはつづくことになったのです。

http://www.selvaselva.com/blog/fashion/82920.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みみさんという人の話し_序章

そうだなあ

いまから10年以上まえのこと

 

当時、わたしの勤める会社が運営している

とあるお店のお客様は

綺麗な人が多い、素敵な人が多い

ゆたかで、アンテナが高くて

お行儀がよくて…と、ほうぼうからいわれて

わたしがいわれたわけでもないのに

嬉しくて。嬉しくて、わたしも見習った。

 

そんで、マーケター 一年生だったわたしは

「この店の価値は、来てくれてるお客様がたが、それなんだ」って思ったの。

もちろん、いまもそう思ってる。

 

そのことを、当時お付き合いがあった

広告代理店さんがたにそれを伝えて

コンペをしました。

いろんなご提案をいただいたけど

そんなかで

わたしは、強く、これだって思った企画があったの。

それを社内で通すのは

その頃のわたしには

いがいと難しかったんだよ。

 

当時、声のとどかないくらい偉い人たちが、

勢揃いしているような席で

震え声でプレゼンして

反対意見をされたときに

まだ、若かったしね

泣きながら反論したりしたのは

今では恥ずかしいね。

ただ、其の後、これは社内でも賞をいただいたんだ。

 

すったもんだあったけど

とおったんだよね。

赤子がなんかいってっけど

まあ、やらせてあげよっか

くらいのそれだったのかもしれないけど

でもわたしは、

本気だったから、とにかくやれたことが

嬉しかった。

 

企画の内容は

「直接的な、商品宣伝にはならないかもしれないけど、うちの自慢のお客様のライフスタイルを、テレビで見せて、とにかく自慢するんです!うちのお客様は、素敵な人がいっぱいいるんです!こんな素敵なお客様がいるお店、そして、その方々が、この店を大好き。わたしのお店って、言ってくれてるんです!わたしは、これを自慢することがしたいんです。」

 

でした。

 

が、わたしは店頭にはいないので

 

そこで

店頭にいる、店長さんたちに

そういうお客様の代表みたいな

素敵な方を紹介していただいたんです。

そのひとりが、みみさんでした。

 

 

みみさんは、

商圏のなかでもとりわけ

素敵なひとがいる

高級住宅地にお住まいでした

 

 

 

 

いがいとというかなんというか…

気さくというより

うん、なんていったらいいんだろう。

 

 

へんな人でした。

 

 

 

 

あしたにつづく。

 

 

ブログが書けなくなった理由

ひさしぶりにブログをひらいた。



ブログについてだれかに

なにをいわれたわけでもないけど


仕事のことで

自信という自信がぽっきりもがれて

わたしがなにかに言及する

資格なんてないって

おもってしまった。



いい気になっていたなーと

おもう。


おもしろいね

と、言ってくれる優しい、頭のいい人たちがいて

その人たちがいうことはきっと

「だからもっと頑張りなさい」

という厚意。


なのに

それを

鵜呑みにして

わたし、ちょっと面白いのかも

なんてさ。調子にのって。



実際の仕事の現場では

誰しもが

わたしがもしかしたらちょっとだけ面白いかもしれない

なんてことは

どうでもよくて

失敗ばっかりする奴でしかなくて


いや、失敗する奴は他人にとって

面白いからそれはまあ、いいんだけどさ


つまり

なにに挫折したって

失敗ばかりの自分が

他人になにかアドバイスするようなことなんて

ないだろ

無様だな

いつもそうだよな

調子に乗ってると

こけてよ

そんなんでなんか偉そうに

なかなか、なんだ

とかいったりして

せいぜい数いいねいただいて

ふわっとなって

またなんか言ったりしてっけど



おまえ、いったい誰?



わああああああああ!!!!




みたいな自意識で挫折しました。

そう。

自滅です。



ブワーンと車を

速度80キロくらい(たいして無茶してない)はしらせてたら

自意識の壁が


っ、だーん!!

って急におちてきて事故ったし

しかもそれ自分で落としたやつだし

保険が何対何できいたとしても

どっちも自分だし!!!!








しかし、自意識とは恐ろしいものですね。

今日、仕事で書いた記事を、

見ていただいた方に


「文章がいいですね。普通に、どっかの公式な記事みたいです」


と、言われて。



いや…普通に(そっちは)公式記事なんですけど…と思いつつ、 久しぶりに肯定されたことに対して 非常に嬉しくなりまして。



優れた方々からしたらまったく くだらないことかもしれませんが わたしのような 普通の人間は そんなことで
やる気になったりします。

 

そんで

またこうして

自ブログを再開したりしています。




また調子にのっては

自滅するんでしょうね。

ははは。



繰り返しです。

もう、ペットは飼わないとおもっている話

愛犬のぴぴちゃんが旅立ち
一ヶ月が経ちました。

先代の愛犬スパッツが、生まれつきの病で若くして亡くなり、うちの人のペットロスによる症状が大変切なくて、迎えたコだった。

もの凄く愛した。





やがてうちには、おもいがけず人間のあかちゃんがやってきた。
人間のあかちゃんは、犬のあかちゃんたちより成長が遅くて凄く手がかかる。

ほっといたつもりはないけど
ほっとかれたと感じた時期が
ぴぴちゃんは、凄くあったと思う。
生きる期間が短いぶん、
犬が感じる時間感覚は
きっと人間よりずっとながいから。


うちの人とわたしの
犬と暮らし始めたその頃の状況も
どんどん変わっていった。
働きざかりだからね
そりゃあるよね。
ただ、そのころはわからなかった。

忙しくなって、就業のじかんがながくなって
どんどんながくなって。
いろんな人との(人としては喜ばしいことだけど)付き合いがふえ
さらに、転職したり、転勤があったり
家を空けてしまう。



ペットはわたしたちより早く
年をとる。
介護状態や病気になっても
人間の病気でさえ
他人には理解しづらい部分も多いのに
ペットが病気で…ペットの介護で…というのは
わたしの職場はとてもあたたかいとこなので
理解があって本当に幸せなんだけど
理解してもらえないことのほうが多いみたい。
そして、いまの上司たちだから良かったとしてもその人たちがいつまでも上司とはかぎない。



そもそも
いつ職を失うかなんてわからない。
そうなったときに
高額な治療費を
払いつづけることも
いまはできても
いつかできなくなるかもしれない。


ましてや、自分が突然死んでしまうことだって
なくはない。

協力状態でお世話をしているパートナーをうしなうこともあるかもしれない。


人生には想像もつかないことがおきるでしょ?



酷いこというけど
動物の死体は燃えるゴミに出せるってしってますか?
事故は物損扱いだってしってますか?

悲しいかな、動物はもしも飼い主が飼育してできない状況になったときには
人間みたいに保護してもらえない。



ちゃんと、そこまでの覚悟と用意できる人が
ペットを飼うしかくのある人といえるのでしょう。
残念ながら、わたしはしかくもないのにペットを飼ってしまい幸い自分がなんともないうちに
ペットを喪ったんだと思います。




それをぴぴちゃんが身を持って教えてくれたとまては思いませんが
今ペットを飼い始めようかな?と
思っているひとへの
ちいさなメッセージです。




わたしはもう二度とペットは飼いません。
わたしには、ペットを飼う
しかくも覚悟もいまはないから。

ある蜘蛛の稼ぎ

うちの玄関先に
七月くらいから2匹の小さなくもがいて、
もっと嫌な虫を捕獲してくれるなら良いわよと
そのままにしておいていた。


彼らは、夜になると糸を貼り
朝になると、糸ごとどこかにかくれてしまうのね。

朝にわたしはいつも
くもよおつかれ。と、思う。




というのも
最初はそうでもなくて。



今年の七月は、とても暑くて
彼らのターゲットの小さい羽虫が盛んに我が家の玄関先にやってきて、その糸にかかった。


だから、七月はしばしば
彼らは大変で、朝になっても
うまく撤収しきれなかったりしてて、
まだそこにいたりして。
羽虫の死骸が酷くてと、それがかかった蜘蛛の巣もあまりにもで
蜘蛛ごとはらっていたのよ。
でも、殺しはしなかった。


わたしが彼らじたいを
無論好きなわけではなくて
若い女の子みたいに
いやーん!虫きらーい!
などとのたまいつつ
これまで長年いきてきた逞しさを誇るかのように、いやああぁぁぁ!でもすまん。たる
毅然としたムシコロリ的な防虫策をとることは
考えなくもなかったけど、
夜蜘蛛は、神様のお使いと小さい頃にきいていたせいか、ただ面倒だったのかは自分でもよくわからない。



だからなのか、また次の晩には
おなじとこに蜘蛛がいて。




8月は、異例なほど涼しい夏になり
わたしの職業の商売にも
一部的にだけど影響がでたくらい。
今年の東日本は、へんな夏だったね。


そう。
だから、寒いから。
羽虫は盛んには発生することなくなって、軒先には、たいして集まらなくなった。
でも、かれら蜘蛛は7月にわたしがあんなにはらったにもかかわらず
まだそこにいた8月。


あの7月のフィーバー時代を、忘れることができないのかしらね…。
と、そのときは思った。

多分もうあんなフィーバーは
あなたがたが生きているあいだにはもうないから。
ほら、こんなに風が冷たくなってる。
別の猟場にいきなさいよ…

ところがいみじくも
あっ、このうちのおかあさん!わたし、夜しか出しませんから!朝になるまえに、撤収しますんで!
なんて聞こえてくるようであるのです。



そして、彼らはまだうちの軒先にいて、
朝晩と設営撤収をつづけているんです。
彼らの寿命を考えてみれば
こんなに永くつづけているんだから
きっと、この稼ぎで充分なのでしょうね。



秋風が吹く吹く
今日この頃。
わたしも、彼らのように、これで充分という生き方をしたいな。
と、共感するあまりに
今もやっぱりムシコロリ的なことをできずにいます。

常識とは

非常識なことが起こると
普通こうじゃ、ありませんよね?

普通じゃないですよね?

と、
自分常識が、おかしいのかな?
って、相談されることがよくある。
けど。


いやいや
常識というのはね
あいまいなもので。


それで傷つけられるようなことが
あったとしたら
良くないけど
自分の常識外であった、ということだけで
腹をたてたりするのは
自分がすり減るだけですよ。


それでもどうしても
いやだとおもうなら
自分のなかの常識に
しっくりくる場所に移っていいんですよ
選べないと思っているのは
自分だけで
本当は選べるはずなんですよ。

【接客シリーズ】商品説明ははなしをきいてから


店内におきゃくさまがはいってきました。


なにかをじっとみつめています。



そのとき、あなたは
どんな声をかけますか?




どんなんでもいいから声をかけなさいと
教えられている新人店員さんが
多いとおもいます。
もしくは
「可愛いですよね」
「今日入荷した商品です」
「最後の一枚です」
このなかのなにかをいいなさい。
と、言われている人も少なくないんじゃないかな。

これで
ツンとされちゃうことが多いから
お客様は接客されたくないんじゃないかな
なーんて、思っていたら
ちょっとわたしの話をきいてみてね。




だいたいの店員さんが陥る罠はそこなんです。
上手な接客とは
自分がとにかく喋りたおすことって
思ってるの。



だから、空白の時間が怖くて
隙間は、意味もなく「あはは、うふふ」
で埋める癖につながる。




大丈夫!
あなたは、話さなくて大丈夫!
安心して!

ただし、聴いて。
お客様が、どんな人で
なにが欲しくて
ここにきたのかを。



接客が上手な店員さんとか営業マンとかは
ね、
はなしがうまいんじゃ、ないの。
はなしを聴きとることが
うまいのよ。



人間には
誰かに自分のはなしを聞いてほしいという
本能的な欲求があって
それを満たしてくれた人には
お返しをくれるものなの。
逆だとしたら、
ああ、この人には
わたしの気持ちは、伝らないから
もういいや。ってなっちゃう。

だからプイっと、ツン、とされちゃうんです。



そして
だいいち、はなしを聴かなきゃ
なにが欲しいのかすら
わからない。
その状態で、商品のおすすめをするということは



おしつけでしか、ないのですよ。