あさはかなふかぼり

あさはかなふかぼり

【接客シリーズ】商品説明ははなしをきいてから


店内におきゃくさまがはいってきました。


なにかをじっとみつめています。



そのとき、あなたは
どんな声をかけますか?




どんなんでもいいから声をかけなさいと
教えられている新人店員さんが
多いとおもいます。
もしくは
「可愛いですよね」
「今日入荷した商品です」
「最後の一枚です」
このなかのなにかをいいなさい。
と、言われている人も少なくないんじゃないかな。

これで
ツンとされちゃうことが多いから
お客様は接客されたくないんじゃないかな
なーんて、思っていたら
ちょっとわたしの話をきいてみてね。




だいたいの店員さんが陥る罠はそこなんです。
上手な接客とは
自分がとにかく喋りたおすことって
思ってるの。



だから、空白の時間が怖くて
隙間は、意味もなく「あはは、うふふ」
で埋める癖につながる。




大丈夫!
あなたは、話さなくて大丈夫!
安心して!

ただし、聴いて。
お客様が、どんな人で
なにが欲しくて
ここにきたのかを。



接客が上手な店員さんとか営業マンとかは
ね、
はなしがうまいんじゃ、ないの。
はなしを聴きとることが
うまいのよ。



人間には
誰かに自分のはなしを聞いてほしいという
本能的な欲求があって
それを満たしてくれた人には
お返しをくれるものなの。
逆だとしたら、
ああ、この人には
わたしの気持ちは、伝らないから
もういいや。ってなっちゃう。

だからプイっと、ツン、とされちゃうんです。



そして
だいいち、はなしを聴かなきゃ
なにが欲しいのかすら
わからない。
その状態で、商品のおすすめをするということは



おしつけでしか、ないのですよ。